現地を訪問し、体験する
事前学習で仮説を立てる
横浜でのツアーに先んじて、生徒たちは「サステナビリティ」をテーマにした授業を受けました。
「環境にやさしく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい」という新しいサステナブルな旅のスタイルGREEN JOURNEYの価値観を学ぶとともに、横浜市脱炭素GREEN×EXPO推進局の方から横浜市の取り組みやGREEN×EXPO 2027についてのお話を伺い、将来暮らしたいサステナブルなまちについてのイメージを膨らませました。
当日は、ヨコハマ未来創造会議のSAY!の若者メンバーとGREEN JOURNEY推進委員会が連携して開発したプログラムを、事前学習、フィールドワーク、事後学習を一日に詰め込んで体験。
生徒たちは4チームに分かれ、SAY!メンバーの進行のもと、まずはみなとみらいにあるシェアオフィス「chilink WORK SITE MINATOMIRAI」にてカードワーク型の事前学習を実施しました。
生徒たちは「地球・環境にやさしい宿泊/ビル・建物/イベント」など、サステナブルなまちの必要なテーマに沿って、用意されたカードの中から具体的な職業を選びます。そして、その職業の視点から「将来住みたいサステナブルな未来のまち」を作るための課題仮説を考えていきました。
みなとみらいでのフィールドワーク
カードワーク型事前学習にて、職業視点の課題仮説を持ったら、いよいよSAY!のメンバーと街に繰り出してのフィールドワークがスタートしました。
自分が選んだ職業目線でみなとみらいの街を巡り、課題解決のヒントを探していきます。
生徒たちは、三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア・横浜アイマークプレイス・パシフィコ横浜・象の鼻テラスなどのスポットに訪れ、地域で活動する企業の方からサステナブルな取り組みを紹介いただいたり、話を聞くことで、それぞれの職業における取り組みに込められた想いや課題感などそのリアルに触れていきました。
また、時間内にチェックポイントを回り競う「ロゲイニング」というゲーム形式で、脱炭素先行地域であるみなとみらいのサステナブルな取り組みが実践されているスポットを訪問し、楽しみながら学びを深めていきました。
なお、みなとみらいエリアでの移動は徒歩に加えて、市営バス・市営地下鉄・神奈川中央交通バスが乗り放題の「みなとぶらりチケット」を活用。公共交通機関を利用することで、移動における二酸化炭素の排出削減も意識しました。
ランチも横浜の地産食材を
楽しいランチタイムも、サステナビリティを楽しく考える時間になりました。
用意されたのは、9割以上が横浜市内で調達された食材で作られたお弁当。横浜市庁舎にお店を構えるTSUBAKI食堂さんのご協力のもとで、この旅のために作っていただいた特別なメニューです。
お弁当をおいしくいただきながら、食事の地産地消を考えるきっかけにもなっていました。
電気自動車の活用を学ぶ
サステナブルな未来のまちづくりを考えるにあたっては、持続可能な移動手段について学びを深める必要があります。
フィールドワークの合間には、日産グローバル本社ギャラリーにも訪問しました。
ここでは、日産自動車株式会社に電気自動車(EV)の説明・見学・充電体験を実施いただきました。
生徒たちは、EVの環境負荷低減効果だけでなく、災害時には走る蓄電池として活用できることなど、EVができる地域貢献を学びました。
サステナブルなまちづくりに向けたアイデア・アクションを発表
みなとみらいでのフィールドワークを終えた生徒たちは、シェアオフィス「chilink WORK SITE MINATOMIRAI」に戻ると、事後学習として、ここまでの学びを踏まえて、サステナブルなまちに向けたアイデアや自身ができる日常でのアクションの取りまとめに入りました。
そして、それぞれのチーム毎に、テーマに沿った発表が行われました。
象の鼻パークのアート展示の利活用を考えると同時にごみ処理について更に学びたいというグループ、みなとみらいエリアの脱炭素先行地域の取り組みからエネルギー問題について考えるグループなど、それぞれの訪問先から様々なことを吸収し、学生ならではの自由な発想から、「自分たちが将来暮らしたいサステナブルなまち」についての発表を行いました。
どのグループも鋭い発見や面白い提案があり、発表を聞いていたSAY!のメンバーや関係者も思わず唸るような素晴らしいものでした。
旅の行程
今回、生徒たちはこのような行程で校外学習に行きました。日帰りの限られた時間の中でも、サステナビリティを楽しみながら自分事化して学ぶとともに、GREEN JOURNEYが掲げる5つのポイントを踏まえた行程で、サステナブルな旅のカタチも実践しています。
旅を振り返る
訪問後の振り返り学習
参加した生徒たちは多くのことを学んだようです。こちらの記事では、生徒のレポートより3つのコメントを紹介します。
問題に取り組む際にそれぞれの個性が尊重されることは今後もずっと大切なことなので、周りの人の様々な考えを理解し受け入れる姿勢が重要になってくると感じた。
小さなアクションでも積み重なると大きな違いになるので、自分の意志で参加できる小さなアクションには積極的に参加したいし、友達にも勧めることでその輪を広げていきたい。
関係者のコメント
今回の校外学習は、GREEN JOURNEY for SCHOOLとしてはじめての取り組みとなりましたが、企画・実施に携わった関係者も手応えを感じています。
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- 豊島岡女子学園高等学校
教諭 増田様
今回のフィールドワークでは、ゲームで楽しく学び、実際に市内の様々な施設を訪れて貴重なお話をいただき、「将来暮らしたいサステナブルな未来のまち」について考えることができました。
今回参加した生徒たちも、GREEN×EXPO2027に向けて横浜をフィールドとしたGREEN JOURNEY の提案を考えています。今まで机の上で考えていた議論がより具体性のあるものとなり、それぞれの計画をブラッシュアップして9月のAcademicDay(探究成果発表会)でも発表しました。
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- ヨコハマ未来創造会議 SAY!
若狭様
横浜で生まれ育った私は、この街の持つ多様性や開放感、文化の深さに何度も背中を押されてきました。だから今度は、横浜に育ててもらった自分が、未来の横浜を担う子どもたちへその魅力を手渡す番だと思っています。“GREEN JOURNEY for SCHOOL” を通して、子どもたちが横浜の自然や歴史、まちの息づかいに触れ、この街で暮らすことを楽しいと思える体験を届けたい。横浜って、知れば知るほど面白くて愛着が湧く街です。そのワクワクを子どもたちと一緒に味わいながら、未来につなげていきたいと思っています。
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- 日産自動車 小坂様
持続可能な社会の実現には、一人ひとりの気づきと行動が欠かせません。日産が紹介したEVは移動手段でもありながら、エネルギーを運ぶこともできる―未来の社会を支える新しい形のモビリティです。皆さんが感じた疑問や気づきが、これからの社会を少しずつ良くしていく力になっていくことを願っています。
今後に向けて
SAY!、GREEN JOURNEY推進委員会は連携し、今回のトライアルツアーを踏まえ、プログラムをブラッシュアップしていき、「GREEN JOURNEY for SCHOOL 横浜」の商品化を進めています。9月には、法政大学の大学生を対象に、第二回のトライアルツアーも実施しました。
商品化後は、まずは1都3県を中心に教育旅行を誘致していきます。また、広域に修学旅行のプログラムとして展開することも視野にいれており、GREEN×EXPO 2027の誘客にもつなげることを目指しています。
GREEN JOURNEY for SCHOOLは今後も、将来に向けて解決していくべき社会課題・地域課題を、次世代の若者たちと体験を通して学ぶ機会の創出に取り組んでいきます。
現在どんな環境の変化が起こっているのかを調べ、自分事として考えられるように意識を変えていくことが大切だと気付いた。